介護職が直面する“お金と時間のジレンマ”をどう超えるか

定点

介護の仕事は「やりがいがある」と言われる一方で、長時間労働・低賃金・体力的負担・メンタル不調 といった課題が常に隣り合わせです。報酬改定があっても給与はほとんど変わらず、「このまま続けて大丈夫なのか」と不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、介護現場で直面する経済的な限界を整理し、Web5の発想を取り入れることでどう未来が変わるのか を考えていきます。

長時間労働と低賃金の現実

終わりの見えないシフト

介護の現場では、日勤だけでなく夜勤もこなすのが当たり前です。時には 16時間を超える勤務 をすることもありました。夜勤明けにすぐ家に帰っても、生活リズムが崩れて眠れず、そのまま疲れを引きずって次の勤務に入ることもあります。

休みがあっても連休は取りにくく、3連休以上はほとんど望めません。お盆や年末年始といった世間の休日も、介護職にとっては関係なく働く日々が続きます。「休みたいときに休めない」ということ自体が、大きなストレスになっていきます。

体を差し出しても報われない給与

介護は体力勝負の仕事です。入浴介助や移乗、夜中の対応…。自分の体を削ってでも利用者さんを支えるからこそ続いている面があります。しかし、その負担に見合った収入が得られているかというと、答えはNOです。

「長時間働いても手取りは生活ギリギリ」「年数を重ねても給与がほとんど上がらない」という声は、現場では珍しくありません。私自身も、働き始めた頃に思い描いていた「資格を取れば安定する」という理想と、実際の収入とのギャップに戸惑った経験があります。

時間=収入の構造に縛られている

結局、介護の仕事は 「時間を差し出すことでしか収入が得られない」 という仕組みに縛られています。体調を崩せば収入は減り、働き続けなければ生活が成り立たない。これは「働き方の不自由さ」そのものだと感じます。

さらに厄介なのは、メンタルも削られていくことです。精神的にも「休められない」「またやらなきゃいけない」というプレッシャーに押しつぶされそうになる。しかも、やってもやっても終わらない業務が次々に待っている現実が、気持ちをさらに重くします。気づけば、自分の時間はすべて仕事に奪われ、リフレッシュする余裕すらなくなっていきました。

働けば働くほど体も心も疲弊していくのに、生活は楽にならない。このジレンマこそが、介護職が直面する最初の壁であり、長く続けられない理由のひとつだと思います。

介護保険制度と収入の限界

介護の仕事は、公的な「介護保険制度」に大きく依存しています。利用者さんが受けるサービスの対価は国が決めた報酬単価に基づいており、その枠の中で事業所の収入が決まります。そして、その収入から人件費が割り当てられるため、私たち介護士の給料はどうしても制度の制約を受けてしまうのです。

報酬改定があっても「何も変わらない」現実

数年ごとに行われる介護報酬改定。本来なら「サービスの質を見直す」「職員の待遇を改善する」ことが期待されます。けれど現場で感じるのは、「結局、生活は何も変わらない」 という実感です。制度が変わっても生活費にプラスの効果はなく、報酬改定のニュースを聞いても私たちの手元にはほとんど届かないのです。

賃金が上がらないことの深刻さ

介護職は社会に不可欠な仕事ですが、その重要性に見合う賃金が支払われていません。国が「処遇改善」として賃上げを打ち出すこともありますが、実際に昇給しても数百円レベル。昇格して責任が増えても、手当は微々たるものです。
さらに、わずかに上がった給与も税金や社会保険料の負担で消えてしまい、手取りはほとんど増えません。結果として、「働き続けても生活は変わらない」という停滞感が、現場の士気を削っていきます。

頑張っても報われない停滞感

資格を取り、経験を積んで昇格しても、収入はほとんど上がらず、責任や業務量ばかり増えていく。「頑張っても給料は上がらない」 という現実が、長く働くモチベーションを奪います。これでは将来に希望を見いだすのは難しく、「このまま続けていいのか」と迷う人が増えてしまうのも当然です。

制度に依存したままでは未来が見えない

制度があるから最低限の収入は得られますが、それは同時に 「制度に生活を握られている」 ということでもあります。介護の価値は現場にあるのに、自分の努力や工夫が直接収入に結びつかない。私はこの現実に直面して、「制度の中だけにとどまっていては未来はない」と強く感じました。

Web5が開く「仕組みで収入を生み出す」発想

介護の仕事をしていると、「働いた時間に対してお金をもらう」という考え方が当たり前になっています。体を使って現場に立ち続けなければ収入が入らない。その結果、体調を崩せば収入はゼロになり、将来に向けて安心できる仕組みをつくることができません。

時間を切り売りする働き方からの脱却

従来の働き方は「時間=収入」という直線的な関係に縛られています。しかしWeb5が示す方向性は、そこからの脱却です。Web5の仕組みを活かせば、「経験や知識を資産に変える」 という新しい考え方が可能になります。

経験や知識を資産化する

例えば、夜勤での工夫や認知症ケアの声かけ、家族とのコミュニケーション方法。これらは介護職ならではの貴重な経験ですが、今は「現場の中だけ」で消えてしまっています。
Web5的な発想では、これらを 記事や動画、チェックリスト として形にし、必要な人に直接届けられる仕組みをつくります。一度残した知識や経験は「時間をかけなくても回り続ける価値」として働いてくれるのです。

分散型の経済圏で評価される

中央集権型の仕組みでは、評価も収入も制度や会社に依存します。しかし分散型のWeb5では、個人が持つ経験や知恵がそのまま評価の対象になる
「この人の情報は役に立つ」と思われれば、そこに信用や報酬がつながる。つまり、体を差し出して働かなくても、自分の価値を社会に流通させることができるのです。

仕組みを動かすことで得られる自由

大切なのは「仕組み」を持つこと。働く時間を減らすのではなく、働いていない時間にも価値を生み出す仕組みを動かす。これがWeb5が開く大きな可能性です。
介護職の経験を「自分の経済圏」に組み込めば、現場で働き続けながらも、新しい収入の柱を持つことができます。それは「体と心を守りながら続けられる介護」に近づく一歩でもあります。

介護の経験を価値に変えて収益化する道

介護の現場で積み重ねてきた経験は、そのままにしておくと「自分の中だけ」で終わってしまいます。けれど、少し工夫すれば 「収益を生み出す資産」 に変えることができます。

現場の知恵と情報を形にする

介護の現場には、マニュアルだけでは解決できない小さな知恵や工夫がたくさんあります。

  • 夜勤中に不安を抱える利用者さんへ安心感を与える声かけ

  • 急な体調変化に対応するための判断の流れ

  • 職員同士で伝達ミスを防ぐために実践している方法

  • 家族への説明で誤解を生まないための言葉選び

これらは一度経験してしまえば大きな学びになりますが、そのまま流れてしまうことがほとんどです。

そこで大切なのは、知恵や情報を「形にする」ことです。たとえばケーススタディとしてまとめる、共有ノートに記録する、研修やミーティングで事例として紹介する――そうした形で残すことで、他の人の役に立ち、次の現場に活かすことができます。

一人の経験が「記録」として残れば、同じ悩みに直面する誰かの支えになる。これこそが、介護現場の知恵を“資産”に変える第一歩だと感じています。

働いていない時間にも価値を回す

一度つくったコンテンツは、自分が現場に立っていない時間にも誰かの役に立ち続けます。noteやYouTubeで発信すれば閲覧数が収益につながり、有料記事やオンライン講座として提供すれば直接的な収入にもなります。
これは、「働く時間=収入」という直線的な構造を越える方法のひとつです。

仲間との仕組みで継続できる

もちろん、一人で情報発信を続けるのは簡単ではありません。途中で挫折したり、不安になったりするものです。だからこそ、同じ方向を向く仲間と一緒に仕組みを動かすことが大切になります。awabotaのようなコミュニティでは、発信のサポートや改善のフィードバックがあり、続けやすい環境があります。

経験を「資産」に変える意味

介護の経験を収益化することは、ただお金を得るだけではありません。

  • 自分の経験を無駄にせず次世代に残すこと

  • 現場を離れても価値を持ち続けられること

  • 自分自身の心の支えになること

こうした意味でも、「経験を価値に変える」ことは、これからの介護職にとって大きな可能性だと思います。

働き続けるために必要な“経済の仕組み”

介護の仕事を長く続けるために必要なのは、体力や忍耐だけではありません。もっと根本的に大切なのは、「働けなくなっても収入がゼロにならない仕組み」 を持つことです。

「働けない=収入ゼロ」というリスク

介護職は体を使う仕事だからこそ、腰痛や体調不良、メンタル不調で一時的に働けなくなるリスクが常につきまといます。しかし今の仕組みでは、現場に立たなければ収入は入ってきません。もし病気やケガで休んでしまえば、生活は一気に不安定になります。
これは介護職だけでなく、医療・福祉系の多くの仕事に共通する構造的な課題です。

経験を資産化することで守られる生活

だからこそ、「経験を資産に変える」 という発想が必要です。
例えば、現場で得た知識や工夫を文章や教材として残しておけば、働けない時期でもそれを必要とする人の手に届き、価値を生み続けます。動画やオンライン講座にして提供すれば、自分が動けないときにも収入を得られる仕組みになります。

この「仕組みで収入を得る」という考え方は、介護職にとって将来を守る保険のような役割を持つのです。

仲間と仕組みを動かす意味

もちろん、一人で仕組みをつくるのは大変です。途中で挫折したり、わからないことにぶつかって止まってしまうこともあります。だからこそ、同じ目標を持つ仲間と一緒に仕組みを動かすこと が重要です。
abawotaのようなコミュニティでは、知識や経験を共有しながら、それをどう活かしていけるかを一緒に考えられる環境があります。

続けられる介護のために

介護を一生の仕事にしたいと思っても、「時間と体力を差し出すだけの働き方」では限界があります。大切なのは、自分の経験を資産化し、仕組みを通じて収入を得る道を持つこと。それがあるからこそ、安心して現場に立ち続けられるのだと思います。

最後に…

介護職を続けたいと思っても、「時間を差し出す=収入」という働き方 だけに縛られている限り、心身ともに疲弊しやすく、将来への安心は得られません。報酬や昇給の制度があっても、実際の生活は大きく変わらない――これは多くの介護職が共通して抱える現実です。
だからこそ、これから必要なのは 「経験や知恵を資産に変える仕組み」 を持つことです。Web5の分散型の仕組みは、個人の価値を直接評価し、働いていない時間にも収入を生み出す可能性を開いてくれます。
介護の未来を守るのは、制度や昇給を待つことではなく、自分で仕組みをつくること。その一歩が、安心して働き続けられる介護の未来を拓くのだと思います。

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