マイナンバー制度に続き、次に導入が進むのが「マイナウォレット」。
国が個人データを一括管理し、行政・金融・医療・ポイントなどを統合する構想です。
表向きは「便利で安全」。
しかしその裏で動いているのは、AIが個人の信用を自動で評価・スコア化する仕組みです。
この記事では、
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国が進める「マイナウォレットによる信用設計」
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それに対して台頭する「個人の信用設計(Web5・DID)」
を比較し、これからの生き方の分岐点を整理します。
マイナウォレットとは?
すべての個人情報を一つにまとめる「国家ウォレット」
マイナウォレットは、マイナンバーと連携した個人の統合データウォレット構想です。
健康保険証・銀行口座・税・年金・医療・行政手続きなどを一元化し、
さらに将来的にはキャッシュレス決済やポイント還元も統合されます。
つまり、
「マイナンバー」=身分証明
「マイナウォレット」=個人の行動・経済・信用のすべてを統合する器
となる仕組みです。
表の目的と裏の狙い
表向きの目的は「便利で効率的な行政」。
しかし本質は、AIを使って個人の経済行動・健康・納税履歴・消費傾向を結びつけ、
“信用スコア”として個人評価を自動算出できる社会基盤をつくることにあります。
この仕組みが進むと、
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銀行融資や保険料の算定が自動化される
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行動データによって「優遇・制限」が発生する
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社会的信用が「データで決まる」
というAI主導の信用社会が成立します。
マイナウォレットの課題とリスク
① データ主権が国家に集中する
一度すべてのデータが国家システムに統合されると、
個人が「自分のデータを削除・修正」することが実質不可能になります。
つまり、あなたの信用情報は“管理されるもの”になるということです。
② AIによる“行動評価社会”が始まる
AIがあなたの購買履歴・交友関係・医療履歴を解析し、
信用スコアを算出するようになると、
「人間ではなくAIがあなたの信用を決める」社会になります。
これは、中国の社会信用スコア制度に似た構造で、
自由よりも“監視と最適化”が優先される社会への移行リスクがあります。
③ システム外にいる人は“存在しない人”になる
マイナウォレットに登録されない人、使いこなせない人は、
経済・行政サービスの外側に追いやられる可能性があります。
「便利な社会」の裏で、排除される層が生まれるということです。
ここから「個人の信用設計」へ移行する理由
① DIDがもたらす“自分のデータを自分で持つ社会”
DID(分散型ID)を使えば、マイナウォレットのように国に依存せず、
自分のデータや実績を自分のウォレットで管理できます。
VC(Verifiable Credential)を発行すれば、
「誰が」「どんな信頼を積み重ねてきたか」をブロックチェーン上で証明可能。
信用を“自分で創り、発行する”世界がここに生まれます。
② 国の枠に縛られない「分散型信用社会」へ
Web5的な社会では、国家単位ではなく、
コミュニティ単位で信用を共有・循環させる仕組みが中心になります。
awabotaのような信用共同体では、
行動・貢献・発信などから信用スコア(VC)が生まれ、
それが新しい経済圏の中で流通します。
つまり、「国の信用設計」に依存せずに生きる選択肢が増えるということ。
これからは「国家ウォレット」か「個人ウォレット」か
AIと信用スコアの時代、
選ぶのは「国に信用を預ける」か、「自分で信用を設計する」か。
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マイナウォレット:管理・効率・中央集権
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個人ウォレット(DID・VC):自由・共感・分散主導
どちらの仕組みに身を置くかで、未来の自由度が大きく変わります。
信用の“設計権”をどこに置くかが、これからの分岐点です。
まとめ|AI社会で問われるのは、「誰が信用を設計するのか」
マイナウォレットは、国が個人の信用を一元的に管理する“国家の信用設計”。
DIDやVCは、個人が自分の信用を発行・運用できる“個人の信用設計”。
AIが社会を設計していく時代、
問われるのは「誰が信用のルールを握るか」です。
国があなたを設計する社会に生きるのか、
あなたが自分を設計する社会に生きるのか。
選択の自由は、今ここにあります。

