「Web5って、介護職の私に関係あるのかな?」
最初に聞いたとき、正直まったくイメージできませんでした。
今までの私は、「時間を仕事に使えばお金は入るけれど、自分の時間は減っていく」一択で働いてきました。
でも、Web5という考え方に出会ってからは、介護を続けながらでも、自分の経験や知識を“価値”として形に残し、働いていない時間にも役立てられるという選択肢があると知りました。
ここでは、Web5とは何か、そしてなぜ介護職の私にも関係があるのかをお話しします。
そもそもWeb5ってなに?
Web5(ウェブファイブ)は、「ひとりひとりが主役になるインターネット」 のことです。
いまのインターネット(Web2)では、
私たちが使うSNSやアプリのデータは、会社や国など“だれか”が管理しています。
たとえば、
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SNSに写真や文章を投稿しても、そのデータはその会社のもの
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どれだけ努力しても、「どこの会社で働いているか」で評価される
…というように、自分のがんばりや信頼は、自分のものになっていないのが今の仕組みです。
でもWeb5では、**「自分のデータや実績を、自分で持つ」**ことができます。
これを「自己主権(じこしゅけん)」といいます。
たとえば──
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どこで働いても、自分の経験やスキルを「自分のデータ」として持ち歩ける
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感謝されたことや成果を「自分の実績」として記録しておける
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だれかに見せるかどうかも、自分で決められる
つまり、会社や組織に所属していなくても「この人はこういうことができる」と証明できるようになる仕組みです。
これまでは、「どこに勤めているか」が大切でしたが、
Web5では、「何ができる人なのか」「どんな経験をしてきたか」が大切になります。
これは、介護の仕事のように「経験や信頼」がとても大事な仕事と、とても相性がいい考え方です。
今までは資格や勤続年数が中心でしたが、これからは
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利用者さんや家族に感謝された経験
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日々のケアで工夫してきたこと
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身につけた知識や技術
こういったあなた自身の歩みそのものが「価値」になる時代になるのです。
中央集権に依存する働き方との違い
今の社会では、多くの人が「中央集権(ちゅうおうしゅけん)」という仕組みの中で働いています。
ちょっとむずかしい言葉ですが、**「国や会社など“上の人”が決めたルールに従って働くしくみ」**という意味です。
たとえば介護の仕事だと──
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どこの施設に所属しているかで、お給料や仕事の内容が決まる
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勤続年数や役職で評価される
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ルールやシフトは、上の人が決めたことに従うしかない
つまり、「どこに属しているか」で価値が決まる世界です。
どれだけがんばっても、「会社や施設にいる自分」としてしか評価されません。
でも、Web5はちがいます。
Web5では、「**だれかの下で働く」ではなく、「自分で価値をつくる」**という考え方になります。
たとえば──
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今までの経験やスキルを、自分のデータとして持ち歩ける
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SNSやブログなどで、自分の知識や工夫を発信できる
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感謝されたことや成果を、自分の実績として見せられる
このように、「どこにいるか」ではなく「何ができるか」で評価される世界がWeb5です。
今の介護の働き方は、どうしても時間や体力をたくさん使う「属する型」ですが、
Web5では、自分の知識や経験を活かして、**場所や時間にしばられずに働ける「個人型」**に変えていけます。
つまり──
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中央集権(今の仕組み)…「組織にいるから評価される」
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Web5(これからの仕組み)…「自分の価値そのもので評価される」
というちがいです。
介護職でも活かせる「個人が価値を持つ」という視点
Web5の大きな特徴は、「どこの施設にいるか」ではなく「あなたが何をできるか」で評価される世界になることです。
これは、介護職にとってもとても大きな意味があります。
今までは、
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国家資格を持っている
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何年働いている
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どこの施設に勤めている
こうした「所属」や「年数」で評価されることが多く、その人自身の力や経験が、なかなか見えにくいという問題がありました。
でもWeb5の考え方では、あなた個人が持っている経験・知識・想いそのものが「価値」として見えるようになります。
どんなときに「価値」になるのか
たとえば、こんなものも「価値」になります。
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利用者さんに合わせて工夫したケアの方法
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リハビリや口腔ケアで成果が出た体験
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家族対応や認知症ケアで学んだ気づき
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忙しい中でチーム連携をうまくまわした経験
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新人指導や後輩育成で学んだコツ
これらは、いまは施設の中だけで終わってしまいがちですが、
Web5ではあなた個人の実績として記録・発信できるようになります。
つまり、「会社の一員としての実績」ではなく「あなた自身の財産」として残せるのです。
価値をどう活用できるのか
記録した価値(経験や知識)は、いろんな形で活用できます。
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ブログやSNSで発信して、同じ悩みの人の役に立てる
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動画や講座にして、学びたい人に届ける
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介護に関するノウハウをまとめて、資料や電子書籍にする
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awabotaのようなコミュニティで共有し、仲間と協力して仕組みにする
こうすることで、**働いていない時間にも価値を生み出す「仕組み」**になります。
今までは「働いた時間=収入」でしたが、一度つくった価値が、あとから何度も人の役に立ち続けるという仕組みが作れるのです。
介護の仕事は、一人ひとりの小さな経験の積み重ねです。
その経験を埋もれさせずに「価値」として残せるようになること──
それが、Web5の時代に介護職が活かせる一番のポイントです。
私が活かしたいと思った理由
私にできることは、特別なことではありません。
現場で積み重ねてきたケアの工夫、記録のコツ、夜勤の乗り切り方、家族対応で気づいたこと――
そうした当たり前の経験を、記事やチェックリスト、短い解説(音声や動画)などにして残す。
それだけでも、その内容は仕事をしていない時間にも誰かの役に立ち続けるようになります。
もう一つ、活かしたいと思ったのは、不安の小さな出口が見えたからです。
もし病気やケガで働けない期間ができたとしても、残しておいたコンテンツやノウハウは消えません。
現場に立てない期間でも、経験を“資産”として持ち運べる。
所属やシフトに縛られず、「何ができる人なのか」を自分の言葉で示せることが、心の支えになります。
難しい技術がなくても始められるのも、現実的でした。
長文が苦手なら短いメモから、専門用語が不安なら日常の言葉で。
最初から完璧を目指さず、**「今日一つ、役立つことを残す」**だけでいい。
そうして少しずつ積み上げていけば、働いていない時間にも価値が回り始めると感じました。
そしてこれは、一人きりで気合いだけで続けるよりも、同じ方向を見ている人たちと並走した方が続けやすいと感じています。
技術や用語につまずいて止まってしまうより、「こうすれば伝わりやすいよ」と教え合える環境がある方が、前に進めるからです。
私がWeb5を活かしたいと思ったのは、カッコいい未来のためではありません。
体と心を守りながら、経験を無駄にせず次につなげるためです。
その方法として、Web5の「自分の価値を自分で持つ」という考え方と、日々を“形に残す”小さな習慣が、今の私にはちょうどよかったのだと思います。
介護とWeb5がつながる未来像
Web5の考え方を知ってから、私は「介護の働き方」そのものを違う角度で見られるようになりました。
これまでの介護は、「時間を差し出すこと」が収入につながる働き方でした。
でも、時間や体力は限られています。年齢を重ねれば今のようには働けないかもしれない――
そう思うと、「この働き方を一生続ける」という未来に、どうしても不安がつきまとっていました。
Web5は、その不安をすべて消してくれる魔法ではありません。
けれど、“一生介護だけ”という一本道しかないと思い込んでいた視野を広げてくれると感じています。
自分が積み上げてきた経験や知識を「価値」として形に残し、それを誰かの役に立つ形で届ける。
その積み重ねが、働いていない時間にも価値を生み出す“仕組み”になる。
こうした考え方が広がれば、介護の世界も「時間と体力を消費する働き方」から、「経験を活かしながら長く関われる働き方」へと変わっていけるはずです。
そして、awabotaのように仲間と一緒に価値を持ち寄って経済圏をつくる取り組みが広がれば、
介護職も「組織に守られる」だけでなく「自分たちで支え合いながら未来をつくる」側になれます。
介護とWeb5がつながる未来は、限界を感じながら耐える仕事ではなく、「人生と両立できる仕事」へ変えていくための道でもあると思っています。
最後に…
Web5は、すぐに何かが変わる魔法ではありません。
けれど、これまで「時間と体力を使い切るしかない」と感じていた私にとって、
介護を続けながら未来を広げる選択肢をくれたと感じています。
経験や知識を「価値」として記録し、記事・動画・教材などにして届けることで、働いていない時間にも価値が回り続ける“仕組み”をつくることができる。
こうした考え方が広がれば、介護の仕事も「一生同じ現場に居続けるしかない」から、「自分らしく長く関われる仕事」へと変わっていけるはずです。
介護×Web5は、介護をやめるためではなく、
“続けるために形を変える”という未来の働き方だと思っています

